2015.08.24
デンタルフロスと歯ブラシの、食後の効果的な使い方とは?
みなさんは、食後に歯ブラシで歯を磨いていますか?
今回は、歯磨きとデンタルフロスの効果的な使い方についてお話します。実は海外では、1日に1回しか歯ブラシで歯を磨きません。そして、食後に歯磨きをする習慣はほとんどないのです。
つまり、食後はデンタルフロスをする習慣が一般的になっているのです。
食後は、歯が傷つきやすい状態
このような習慣が生まれたのには理由があります。
まず、プラークが歯垢になるまでには時間がかかり、固まるまでには24時間から48時間程度かかります。歯垢が固まり取れなくなってしまったら、歯医者さんへ行ってスケーリングする必要がありますが、それまでの間はいつも使われている歯ブラシで取り除くができます。もちろんそれは、歯ブラシで届く範囲までのことになりますが。
食後に歯を磨かないことが、虫歯予防につながる
実は食後に歯ブラシで歯を磨くことは、あまりおすすめできないのです。なぜかというと、食後は唾液の量が多くなり、歯の外側がやわらかくなることから、傷をつけやすい状態になっているからです。特にかたい歯ブラシだと歯の外側を傷つけてしまい、その傷に食べカスや細菌などたまりやすくなってしまいます。
食べカスや細菌がたまりやすくなったところにプラークや歯垢がついてしまい、虫歯の原因になってしまうのです。したがって、食後には歯を磨かないことをおすすめします。歯を磨かないことが、虫歯予防につながるからです。
もし、どうしても歯を磨きたいという方は、食後30分から1時間程度の間をあけてから、できるだけやわらかい歯ブラシをお使いください。
そこで、デンタルフロスの出番
しかし、やっぱり食べた後の口はさっぱりしていない。また、食べカスも取り除きたい。そこで、デンタルフロスの出番というわけです。食後に歯ブラシをする方は多いと思いますが、食後すぐは歯垢がまだ固まりきっていない状態であるため歯磨きをしてもそこまで意味がありません。
デンタルフロスなら、歯周ポケットに直接届くため、食後に食べカスなどを取り除けば虫歯や歯周病の予防につながります。
歯ブラシは1日1回、デンタルフロスは1日3回
歯ブラシは、1日1回寝る前にしっかり歯を磨いたほうが効果的です。磨けば磨くほど歯にいいというわけではありません。最適な口内ケアをするには、歯ブラシは1日1回で充分です。そのかわり、デンタルフロスを食後1日3回することをおすすめします。